分譲マンションや賃貸物件探しでよく聞く「管理費」。
今後の家賃にも関わってくるのでしっかりと理解を深める必要があります。
まず管理費とは、住人が負担する費用のことです。
例えば、共用スペースの清掃代や電気代、浄化槽の保守点検など。なお、積立修繕費などはこの限りではなく、別途費用として計上されます。
管理費にかかる金額は、相場としてはおよそ7000〜8000円ほどと言われています。
分譲マンションの場合、管理費は住人同士が負担し合うといった形式ですが、賃貸物件の場合、オーナーさんが自ら負担するといったもの。
ちなみに普段私たちが負担している水道光熱費や食費、ガス代などは管理費に含まれません。その違いははっきりとおさえておきましょう。
似たような言葉に共益費というものがありますが、これも管理費と同様、分譲マンションやアパートの場合は毎月支払うのが一般的です。
なのでトイレに備え付けられた給水設備、エントランス付近の冷暖房、清掃にかかる掃除用具など、管理するものが多ければ多いほど管理費は割高になりやすいです。
ここでは具体的な管理費と共益費、さらに家賃を合わせた1ヶ月分の支出を見てみましょう。
家賃8万。管理費1万。共益費1万。更新料8万というマンションがあったとします。それを4年間住んだ場合。
この場合初期費用(礼金敷金)はのぞいて計算します。
48ヶ月✖️(8万➕1万➕1万)4800000
さらに4年間の更新料(8万)を2回プラスして4960000円。
つまり4年にかかる経費はざっと約500万になるということです。
これに初期費用(敷金礼金)などを合わせるとさらに高額になります。
また、管理費込みという宣伝の仕方をする物件もありますが、それは実質家賃に上乗せされているだけなのです。
むしろ家賃料が高くなれば初期費用も高くなる傾向があるんです。
なぜならば、初期費用は家賃の額に応じて変動するものだからです。
したがって、家賃が高くなれば初期費用もそれに連動して高くなります。
むしろ消費者心理を利用した、言葉のトラップともいえます。
また、管理費が高く設定されている物件もありますが、この場合は初期費用(礼金敷金)が安くなる傾向があります。
なので長い目で見た場合、初期費用と家賃合わせた総額より管理費に応じた家賃と初期費用の合計を出すことで、おおまかな見積もりを立てることができます。
つまり月々の管理費は安くても初期費用が小さめに抑えられれば、長い目で見た場合の総額は管理費が安いよりも高いほうが断然お得です。
また、フリーレント期間がある場合はそちらのほうがさらにお得なので、物件探しに悩んでる方はぜひ検討してみてください。